2016年09月09日

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何度も何度も読み返した。
読み返すたびに春香との出来事が次々と思い出された。
春香との間にそれほど特別な思い出はない。
学校に行けば春香が居て、男女の性別を気にすることもなく何でも話ができた。
勉強ができるほうだった僕とは違い、春香は運動が万能で、それがお互いを無意識に尊敬し、うらやましく思い、一緒にいるのが楽しかった。
傍にいることが普通だったから、異性を感じることもなくいたが、精神的にも成長の速い女子の春香の方が、僕よりも早く異性を意識した。
それが、傍にいる自分ではなく、羽賀であった。


どこかにあった分岐点で選んだ選択肢が違っていたら、今日は違った日になっていたかもしれない。そうでないかもしれない。
色々選んできた結果の今を最悪だったんだと思わなければ、もう倒れて歩けない。
現状を受け入れることしか、今の自分に選択肢は無いこともわかっている。
しかし、この半年の間に身近に知っている人が3人も亡くなり、全てに自分が関わっている。
急ぎすぎる時間に巻き込まれ、たどり着く結論は1つしか考えられなかった。
そこへ春香の母親からのメール。


誰かの後を追うようなことはせず、前を歩いて。


込められた大切な意味を受け止めるのには、僕には少し時間が必要だった。


つづく



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Posted by ぶえ at 13:16│Comments(0)
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